こんにちは、カレントスタッフです。
先日カレントでは、SST(社会生活技能訓練)を行いました。
今回のテーマは、ちょっとリアルなシチュエーション。
「報告をしたのに、相手が忙しそうでちゃんと聞いてもらえなかった…」
実際に職場でも起こり得るような場面です。
“部下側の気持ち”も“上司側の気持ち”も、どちらもわかる。
でも、それでも報告しなきゃいけない時って、どうする?
というのが今回の大きなテーマでした。
それぞれの立場から見えること
今回のSSTでは、参加者の皆さんと一緒にロールプレイを行いながら、以下のような立場の違いや視点のズレを共有していきました。
- 
報告する側:「確認してほしい」「不安だから伝えたい」 
- 
報告を受ける側:「今は立て込んでるから、後にしてほしい」 
どちらの気持ちも正しい。だからこそ難しい。
それでも、「報告が必要」という状況をどう乗り越えるかを、みんなで話し合いました。
実際に出てきたアイデア
今回の話し合いの中では、以下のような意見が出ました。
- 
「●●時にもう一度リマインドしてみるというのはどうだろう?」 
- 
「不安なポイントだけを付箋でまとめておくと伝わりやすいかも!」 
- 
「時間を置いて、落ち着いたタイミングで声をかけ直す」 
- 
「あえて第三者(他のスタッフなど)に相談して確認してもらうのはどうか?同じ部署ならわかる人がいるかもしれない…」 
どの意見も、「どうすれば相手に負担をかけすぎず、でも自分の不安は放置しないか」というバランスをとろうとする工夫があり、とても良い話し合いになりました。
SSTに“正解”はないからこそ意味がある
SSTでとりあげるテーマはシチュエーションや会社の環境、その人の関係性や立場によって正解が変わってしまいます。
なので、「こうすれば100点満点!」という答えが決まっている訓練ではありません。
だからこそ、一人ひとりの体験や感じ方、アイデアが尊重される場になります。
今回の訓練でも、全員の発言がきちんと「なるほど」とうなずける内容で、
「話し合うことで自分なりの対応が見えてきた。参考になる意見が多かった」
という感想もありました。
あなたなら、どうしますか?
もし同じような場面で、あなたならどう対応しますか?
正解はひとつではありません。
でも、少しずつ「自分なりの考え方」や「対応パターン」を持っておくことで、
実際の現場でも落ち着いて動けるようになります。
カレントでは、こうした実践的なコミュニケーション訓練も行っています。
ご見学の際には、SSTの資料や雰囲気をご紹介することもできますので、
興味のある方はぜひ、お気軽にお越しください。
そして、今日のテーマについて。
「私だったらこうするかも…」
というアイデアがある方は、見学や体験にいらした際に是非……支援員に教えてください( *´艸`)
お待ちしています。
